サーチャーの会とは?

(社)情報科学技術協会の「データベース検索技術者認定試験」、「情報検索応用能力試験」、「情報検索基礎能力試験」、「検索技術者検定」の合格者、及び会員の推薦を得たものの集まり。事務局を情報科学技術協会内におく東日本地区の団体で、会員数約140名(2019年6月現在)。

サーチャーの会の設立

1985年、(社)情報科学技術協会が「データベース検索技術者認定試験」を実施。試験には1級と2級があり、2年間で1、2級合わせて270名が合格した。この合格者の中から「サーチャーが集まって情報交換する場があってもいいのではないか」との声があがり、設立準備を進めた。1987年11月26日、合格者120名が集まり、「データベース・サーチャーの会」を設立した。「試験の合格者を組織して、サーチャーを社会的に認識させるとともに、データベースのプロデューサー(制作者)にもユーザー(使用者)代表として物申せるようにしよう」というのがそのねらいである。

その後、1991年に東日本地区の「データベース・サーチャーの会」と西日本地区の「インフォ・スペシャリスト交流会」に分かれ、それぞれの地区に密着した活動をしていくことになった。1992年に、会員アンケートの結果、会の名称を「サーチャーの会」に変更し、現在に至っている。2018年には創立30周年を迎えた。

主な活動としては、年1回の総会、年3回の定例会(講演会、グループ討議など)を中心に、見学会、懇親会、情報収集・人的ネットワーク作り、1級受験のための勉強会などがあげられる。また、ニュースレターの発行、Webサイトでの情報発信も行っている。(情報管理,59(6),2016,404-407

サーチャー試験とは?

1985年から(社)情報科学技術協会が実施している「データベース検索技術者認定試験」とその後継となる試験のこと。データベース検索技術者は「サーチャー」とも呼ばれるため、本試験はサーチャー試験とも呼ばれるようになった。試験には1級と2級があり、1級は5年以上のキャリアをもったマネージャークラス、2級は2、3年程度の実務者レベルを想定。1989年度から2000年度まで旧科学技術庁の認定を受けていた。また、1993年から社会人や学生を対象とした「情報検索基礎能力試験」も実施されるようになった。

本試験は、サーチャーを取り巻く情報環境の変化に対応して、制度が見直され、2003年からは「情報検索応用能力試験1級、2級」、「情報検索基礎能力試験」として、2014年からは「検索技術者検定1級、2級、3級」として継続している。試験の詳細については、(社)情報科学技術協会のサイトを参照してください。